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充しましょう。液面が極板の上から10〜15?あればよいでしょう。
(3)オルタネータを駆動するVベルトのチュック
Vベルトに損傷がないかどうかを点検し、Vベルトの張り具合を点検しましょう。プーリとプーリの中間を指で押さえ、15?程度の撓みができる張りがあればよいでしょう。
(4)航行中には計器盤の表示灯に注意
航行中は計器盤の電圧計(表示灯)に注意し、オルタネータが正常に発電しているかどうか確認しましょう。
(5)外気の温度が低いとエンジンの始動が困難
冬季、外気の温度が低くなるとバッテリの化学作用の低下や内部抵抗の増加、エンジン・オイルの粘度の増大などによって、始動困難になることがありますので、冬季は特に充電状態に対する注意が必要です。
(6)緊急の場合の他船よりの充電について
このような事態は極力避けたいものですが、やむを得ず他船の協力を必要とする場合には、次のことに注意して下さい。
?お互いの船の電圧が同じであることを確認する
?お互いの船が離れないように固縛する
?ブースターケーブルを点検し、断線・腐食のないことを確認する
?ブースターケーブルの接続は双方のエンジンが停止した状態で行う。
?ブースターケーブルの結線順序
トラブル船の+端子→給電する船の+端子→給電する船の−端子
トラブル船にアース(−)
※取り外す時はこの逆の順序で行います。
?まず給電する船のエンジンを始動し、数分後にトラブル船の始動スイッチを入れますとエンジンが始動します。
?トラブル船のエンジンが始動したら、充電できるまでエンジンをとめないで下さい。
?バッテリが上がった原因を確かめ、場合によっては専門家によるバッテリの診断を受けて下さい。
(7)バッテリが急に故障することは殆どありません。故障の主な原因は日常の手入れが不十分なためです。日常の点検・手入れには十分注意しましょう。

 

この稿の執筆に際し、松下電池工業?、ユアサコーポレーションより資料の提供受け、参考とさせて頂きましたことをお礼申し上げます。

 

 

 

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